2021/04/29
エコ住宅豆知識家づくり情報
ある断熱工法のモデルハウスへ行ってきました。
先日、中園と美浜にあるモデルハウスへ行ってきました…
こんにちは!
西尾市で高気密高断熱の性能の高い住宅を建てる
イトー工務店 代表の伊藤明です。
今日は、先週ちょこっと興味があって、
弊社中園と、知多半島の美浜の方へ
断熱工法のお勉強に行ってきました。
「断熱材に疑問を持った」
というところから、その会社さんは
新しい断熱工法を開発されて、
断熱材に頼らない住宅というのを
どうやら建てているらしいと耳にして、
実際にどんなもんだろうか?
と思ったのがきっかけです。
断熱材の代わりに空気をつかう
結論から申し上げると、
私は私の今の私の信じる断熱の道を
そのまま進もうという
気持ちが強くなったというところです。
この断熱工法を開発した会社さんのお名前や、
その断熱工法を販売している会社さんのことは、
今回は伏せさせていただきますが、
実際は、時代と逆行している気がしてならない、
そう強く感じました。
一番疑問に思ったのが、
夏と冬の冷暖房費でした。
おそらく、今回説明して下さった方は、
私たちのことを、
断熱や断熱工法にあまり詳しく無い工務店
という位置付けで
対応してくださったと思うのですが、
(全国的に工務店の断熱などのレベルは
低いと言われがちです)
私の先生は、
日本の断熱業界で
超有名人の松尾和也先生なので、
いろいろ物理的な学術的観点からも
学ばせていただくことができたので、
今回の断熱工法のいろんなところに
気になるところがとても多かったというのが
感想だったんですね。
そんな中で、
もっとも気になったのが冷暖房費でした。
高い。
夏場はともかく、
冬場もエアコンをつけっぱなしにしておくのは、
以前もブログに書きましたが、
外気温0℃近い温度に向かって、
室内温度20℃くらいの熱が
逃げないようにするには、
やはり高断熱化がもっとも効果的だと
私は思っているのですが、
そちらの工法では、
断熱以外の方法で外気に逃げる温度を
防ぐのだと言っておられました。
使うのは空気。
詳しい仕組みも聞きましたが、
中途半端な断熱住宅を建てるくらいなら
今回の工法は良いのかもしれませんが、
高気密高断熱をしっかり取り組んだ家とを
比べてみると、
我々が建てている住宅の方が、
お客様に喜んでいただけるなぁと
確信できました。
イトー工務店のエコ住宅なら、
晴れた日だったら、
午前8:00から午後5:00くらいまで、
無暖房で良いですし、
人によっては、
午後8:00くらいまで平気という方も
いるそうですので、
機械に頼らない暮らしって
私、大事だと思うんですよね。
湿度コントロール
次に気になったのが、
室内に置いてあった温度計の
数値でした。
温度計の中に表示されている
湿度計をみて、とても疑問に感じました。
湿度20%。
暖かい部屋とはいえ、
相対湿度が20%というのは
ちょっと厳しいのではないかなぁと思います。
暖かいお部屋をつくろうと思えば思うほど、
湿度に対する考えを深めなければなりませんが、
相対湿度が40%〜50%ないと、
いろいろと健康被害がでかねません。
湿度が高すぎるのも問題ですが、
低すぎるのも問題です。
そのために、
家の中を加湿することが必要になるのですが、
この断熱工法では、
加湿しても換気の方法から推測すると、
湿度も外へでてしまうような気がしています。
(この問題は直接質問しませんでした)
乾燥するお部屋が好きという方は
問題ないと思いますが、
乾燥するのが嫌いという方にとっては、
目に見えない空気や水蒸気のことなので、
正しい知識を持っておいていただきたいですね。
刺激的な工法名には注意
この建築業界には、
他社さんとの差別化を図ろうと、
さまざまな工法を編み出したり、
その工法を、
全国の工務店に高額に販売しようとしている
業者さんがいます。
さまざまな工法があって良い!
そう思いますが、
基本に忠実に、
実直にお仕事をさせていただくことが
本当に大切なことなんだと思います。
そして、
忘れてはいけないのは、
私たちは、
「お客様の将来の幸せのために、
家づくりという仕事をしている」
ということです。
どんな断熱工法であれ、
将来お客様が幸せだなぁって
思っていただけなければ、
そこには全く意味がありません。
目先の利益や、
小手先の技術で
時代を乗り切るのではなく、
しっかりとした学びと経験の上で、
お客様に信頼して任せていただける
そんな工務店でありたいと思います。
今日も読んでいただきありがとうございました。