2023.03.11
家づくり情報

東日本大震災

社長 伊藤明

こんにちは。

今日は東日本大震災の起きた3月11日です。

毎年、この日になると、工務店の社長としてあの日のことを思い出します。


その日はちょうど、お客様の新築建物のお引渡しの日でした。

涙あり、笑いありのお引渡しイベントを行い、

帰りの車に乗り込んでエンジンをかけ、

カーナビのテレビに映っているのは、

黒ずんだうねりが町を飲み込んでいく様子でした。


「どこか外国で水の災害でもあったんだろうか?」

そんなことを思っていると、日本での出来事だと知りました。

それが東日本大震災でした。

思考が停止するというのはこういうことをいうのだろうか?

私の頭の中が真っ白になって、何も考えられず事務所へ帰ったのを覚えています。


そこからは、

普段テレビなんてついていない事務所のテレビが、

ずっとニュースをつけっぱなしの状態で東日本大震災のことを

数秒ごとに伝えていました。

遠く離れたこの地でもただ事ではない騒ぎとなりました。

そして工務店の専務として(当時は専務取締役でした)、

今後の家づくりを深く見直すタイミングとなりました。


その年から、

今までも耐震性能については気を配っていましたが、

より一層の地震対策をするようになりました。

・制振器具の使用で揺れから逃げる工法

・砕石パイルによる液状化現象対策

・建物の基本直下率を守る事

多くのことをより深く考え見直したと思います。


今では、許容応力度計算による耐震等級3の取得を行うことを行い、

より安全にお客様に暮らしていただく事を軸に据えています。


まだこの三河地方には大きな地震が来ていませんが、

耐震等級の取得や、建物の基本直下率を守り、

より一層の地震対策をしていきます。


そして、あの当時、原発問題から、

深夜電力を使ったオール電化住宅をおススメせずに、

ガス併用の従量電灯をおススメしてきました。

オール電化の電源となっている深夜電力料金が、

原発稼働による恩恵だということ知ったからです。


今、まさに電気代の高騰により、

オール電化で建てて尚且つオール電化住宅用の

スマートライフプランを採用されている方が、

使用電気量は変わっていないのに、

多大なダメージをお財布に受けています。


「オール電化神話がいずれ終わる」

そう震災の時に思ってわずか10数年で

オール電化神話が崩れてきています。


震災の時に思い描いた未来像をさらに明確にして、

耐震等級の取得、温熱等級アップによる使用電気量の削減など、

これからもっともっと安心安全な住宅を

お客様にご提供していけるようにつとめていきたいと思います。


3月11日を忘れない為にも、

今年もこうやってブログに書き記しておきたいと思います。