2023.08.26
家づくり情報

安全な会社で家づくりを

社長 伊藤明

こんにちは。

イトー工務店 代表の伊藤です。


ここ最近、建築業界のニュースペーパーである

新建ハウジングのサイトに、

建築会社の倒産事例が毎月のように掲載されています。


私の知っている、

昔活発的に家づくりをしていた工務店も、倒産していたという事もこういう所で知ります。

また、倒産というと銀行の借入金が返済できず、

破産宣告をして会社を終えるということになるわけですが、

中には注文も無くて、この仕事に意味や未来を見いだせずに、

自ら幕を引いて閉店するという方もいます。

コロナを経て、建築業界はお客様から見えない部分に不安が募る、

そんな業界になりつつあるのは確かです。


でも、すべての建築会社が不安というわけでは当然ありません。

なので、大事なのは「見極め」です。

ここで、これから家づくりをする方には、安心安全な工務店の選び方ということを

もう一度考えてほしいなと思っています。


当然お気づきかもしれませんが、もっとも安心安全な工務店というのはずばり!

「つぶれない工務店」

であることだと思います。


つぶれる工務店とお付き合いをしてしまって、たまたま建築中に倒産するとどうなるのか?

実は工事はストップです。

それまでに支払った契約金や中間支払金も戻ってきません。

え?完成まではやってくれるんじゃないの?

そう思われるかもしれませんが、違います。

工事はそこで終わりです。


そんな辛い事あるのか?

と思うかもしれませんが実際に起きたことがあります。

10数年前に当時大流行していた

〇〇ハウス(名前は伏せます)が倒産したときに、

〇〇ハウス倒産難民の方々の嘆きを沢山聞きました。


そうならない為に、どんなことを注意すればよいのか?

「あなたの会社倒産しますか?」

なんて聞いたところで

「はい!やばいです」

なんて返してくるわけもなく・・・(笑)

なので、ダイレクトに聞くとは違う方法で確かめないといけません。


その方法を今日はいくつか紹介します。

  1. 店舗やショールーム・モデルハウスなどは家賃のかかる賃貸か?
  2. 契約から完成までの間の支払い条件
  3. 完成保証をつけることができるか?


この3つを確認すると、つぶれる会社かつぶれない会社かが分かると思います。

1.店舗形態は賃貸の店舗か、自社所有店舗か?

まず、1の店舗やショールームの家賃についてですが、

店舗やショールームが、もしも賃貸物件だった場合、毎月けっこう大きな金額の家賃がかかります。

ですから、このコロナ禍などの影響で、業績が悪くなった会社には、

売上は伸び悩んでいても、家賃は月々必ず支払う必要がありますから経営に重くのしかかってきます

それがかさめばかさむほど、つぶれる可能性が高くなってきてしまいますね。

ちなみにイトー工務店は、社屋の土地建物、モデルハウスの土地建物、吉良の倉庫の土地建物、

すべて自社の持ち物ですから、家賃はかかっていませんので、

その点安全な経営と思っていただけるのではないでしょうか?


ポイント①

「社屋やモデルハウスは自社の持ち物ですか?」と聞いてみましょう。

2.支払い条件を確認して安全な契約体制の会社を探す

次の方法ですが

お客様が建築会社と新築の契約をするとき、契約書に記載してある支払いの条件を早めに確認してください。

支払条件というのを説明しますね。

新築工事ではほとんどの会社さんがそうだと思いますが、

工事の進行状況に合わせて請負契約金額の何割かを順番に支払っていきます。

この何割か?を契約によって定めるわけですが、

まだ工事がそこまで進んでいない段階にもかかわらず、

たくさんの支払いを要求されるようでしたら、

何か良くない事が水面下で起こっているかもしれませんね。


だいた、契約時、着工時、上棟時、大工工事完了時、完成時の5段階の

どこかで支払いをするものではありますが、

まれに契約時と着工時の、家づくりの工事が始まったばかりの段階で、

50%程度の振込みを要求されたというお話を聞いたことがあります。

これは結構警戒してください

イトー工務店でも、契約時と着工時で合計30%程度です。


銀行の返済に追われていたり、

業者さんの資材の支払いに追われている会社さんほど、

工事の前半に多くの金額を請求して、

そちらの支払いや返済に充てるという自転車操業な事をしている可能性が高いです。


ポイント2

支払条件は早いうちにチェックすること!

3.完成保証が使えるかどうかを確認する

最後の方法に、前述した〇〇ハウスさんが10年前くらいに倒産した際、

認知度を高めた保証というのがあります。

それが「完成保証」という保証制度です。


この保証は、もしも建築会社が着工後に倒産したとしても、

「この保証の責任をもって保証会社が手配した建築会社が完成までこぎつけます」といった保証です。

当然、保証にはまぁまぁな料金がかかります。

世の中にはこんな保証も実はあります。


で、大事な事は、この完成保証を使いましょう!という事ではないんです。

完成保証が使える会社かどうかを確認することこそが大事なのです。

銀行からお金を借りる時もそうですし、

あなたが誰かにモノを貸す時もそうだと思いますが、

借りたものを返してくれる確証のある人にしか、貸さないんじゃないですか?

返ってこないかもしれないという不安のある人に、大切なものを貸しますか?


そうなんです。

なんでも「保証」と名の付くものって、

例えるなら晴れの日に雨傘を貸してくれるようなものなんです。

困ってない人にしか貸さないって事。


お金も、困っている人には多分大きな金額貸さないでしょうし、

大切なモノも無くしてしまう不安が大きい人には貸しません。


住宅の完成保証も同じです。

つぶれそうな会社にわざわざボランティア精神で保証をつける保証機関なんてありません。

つぶれない会社だから安心して保証するんです。

もちろんこの保証はボランティアではないから、さきほどお蔦しましたが結構な金額がかかります。


だから、この保証を使う事はしなくていいです

その代わり、使えるかどうかの確認だけはしましょう


イトー工務店もたまに質問いただいたことがありますが、

完成保証が使える弊社のような会社であれば、「はい、使えますよ。でも保証料もったいないと思いますよ。」

と言われるくらいでしょう。(実際に完成保証を提供している保証会社への登録はしてあります)

でも面白いことに、つぶれそうな会社ほど、

「あんな保証はつぶれる心配がある会社がつけるもので、ウチはそんな保証必要ないです。依頼した会社がつぶれる事を考えて家づくりなんてことせずに、信頼して家づくりした方が楽しいですよ。大丈夫です、ウチは安全ですから。」

と、突然まくしたてるようにわーーーーーっと話します。(←これ実はお客様からご提供いただいた実話ですw)



ポイント3

「完成保証って使えますか?」と質問してみる。

お得情報の詰まった家づくり塾いかがでですか?

今日は以上3点をお伝えさせていただきました。

安心安全な家づくりで最も重要な事は、建築中にパートナーとして選んだ工務店がつぶれないこと。

そして、その工務店が将来にわたってきちんと存在して、家のメンテナンスなどの面倒を見てくれる事です。


私自身も、数年前のお客様から30年以上前のお客様まで、

色んなお客様に修繕メンテナンスや、

家族構成が変わったなどの理由から大きなリフォームのご相談をいただきますが、

私達が存在していることで、お客様も安心してご相談をしてくださいます。

私達が存在し続ける事自体が、大きな責任なんだと感じずにはいられません

イトー工務店では、自社土地、自社建物、契約の支払い条件も安全、完成保証も付けられる、

そんな安全な条件をそろえた倒産しない工務店として、

安心安全な家づくりを今後も行っていきたいと思います。


また、これから出会う新しいご家族の期待を裏切らない工務店としても頑張っていきます。


さて、少し話が変わりますが、

そんな安全な家づくりの基準をお伝えする勉強会を定期的に開催しています。

今回のお話し以外にも、私、伊藤明は色んな家づくりネタをもっておりますので、

是非是非、一度、家づくりについて勉強しにお越しください。

楽しくお伝えできれば幸いです。

お申込みお待ちしています!