2020.12.07
家づくり情報
エコ住宅豆知識

換気の知識 全熱交換型ってなに?

社長 伊藤明

こんにちは!

西尾市のイトー工務店 代表の伊藤明です。

この土日も、多くの方にご来社いただきまして、

ありがとうございます。

Withコロナの時代に、

こうやってお打合せをさせていただけることに

本当に感謝しています。

我々も、さらに感染症対策に取り組んでまいります。


さて、この土日にいただいたご質問で、

印象的だったものを

ご紹介していきます。


私たちの取り扱っている換気の種類が、

第一種(機械で給気→機械で排気)

第三種(自然に給気→機械で排気)

という種類があるということは、

以前にもお伝えしてあったかと思います。

http://www.ito-home.com/blog/2957.html

↑こちらをご覧ください(^^)/


その中の一種の換気システムですが、

日本スティーベル社のダクトレス式の換気方法で

私たちはご提案をしています。


この換気システムの仕組みの中に、

換気をする上で、

「熱交換」というものを行ってくれます。


例えば、冬の寒い日、

外気が0℃、室内気音が20℃の時、

この部屋を三種換気で換気すると、

20℃の温度のお部屋に、

0℃の空気が入ってきて、

お部屋を冷やしていってしまいます。


これが、熱交換型の一種換気を使用すると、

その機械の熱交換という仕組みによって、

0℃の外気を「熱交換」して室内にいれてくれます。

私たちの使用している

日本スティーベル社のツインエアフレッシュは、

熱交換率90%というものなので、

かなり熱の交換を行って室内へ給気してくれます。


外気0℃、室内気温20℃の場合、

温度差は20℃、

この温度差に熱交換率を掛けると給気温度がでます。

20℃×90%=18℃

という計算式です。


三種だと0℃で入ってきた空気が、

一種だと18℃で入ってくるようになるのです。

これが、一種と三種の「熱交換」という考え方です。


ここに、今回のお客様は、

「全熱ですか?顕熱ですか?」

というご質問をいただき、印象に残りました。


この機種、そもそも全熱交換機という名前なので、

全熱だよな…と思ってはいたのですが、

私の印象としては、

そこまで潜熱(湿度の交換)交換してたっけな…?

と思い、うろ覚えの事はお伝えできないと思って、

後ほど調べてしっかりとご回答をしたという

事がありました。


するどい質問だなぁと思いました。

お客様の方から、

顕熱(けんねつ)、潜熱(せんねつ)

という言葉をいただいたのは初めてでしたので、

驚きました。


ちょっと意味だけ解説すると、

顕熱とは、温度計で測れる温度のことです。

一般的なものですね。

潜熱というのは、

難しく言うと、ウィキペディアさんが言うには、

液体が気体になる時に蒸発する時の熱、

気化熱ともいうそうですが、

この換気の時は単純に、湿気といってもらって

良いのではないかと思います。


この時、換気をすることで、

部屋が乾くかどうかというお話しですが、

冬場の全熱交換の時は、

湿度を室内に戻すという効果があります。


逆に顕熱交換の場合は、

湿度も外に出していってしまうという

効果となります。


ただし、

どうしても冬場室内を温めると、

空気中に含まれる湿度は多くなるので、

相対湿度と言われるいわゆる湿度〇〇%

という表現では、

室内温度が高くなればなるほど

何もしなければ下がっていきます。

なので、冬場は高気密高断熱の家であればあるほど、

部屋の加湿が必要不可欠になっていきます。


いやぁ、私にとっても

今回の全熱、顕熱のお話しは、復習になりました。

ありがとうございました!


さて、

大好評のイトー工務店モデルハウス、

この時期ありがたいことに

どんどんご予約がうまっていきますので、

ご見学される方は是非お早めにお申し込みください。