2021.01.07
エコ住宅豆知識

冷輻射(輻射熱・放射熱)について書いてみます!

社長 伊藤明

みなさんこんにちは!

西尾市のイトー工務店 代表の伊藤明です。


今日は、住宅の住み心地にかかわる”熱”の

お話しをしてみようと思います。


まず、

熱の伝わり方は大きく分けると3種類あると

言われています。

1.伝導熱

2.対流熱

3.放射熱


1の伝導熱というのは、

物と物が直接触れる事で伝わる熱。

例えば、冷たいコップを手で触ると、

手の温かさが冷たいコップに伝わって、

熱移動(熱が伝わる)が起こります。

この時、ヒヤッとする感覚が、

伝導熱による熱移動です。


2の対流熱というのは、

エアコンなどで吹き出された

温かい空気が動く事で伝わる熱移動です。


3の放射熱(輻射熱)というのは、

電磁波の形で熱が伝わる事を言います。

ある物体と物体があると、

必ずその物体間で電磁波の形で

熱移動が起こります。


ん?わけわからん、

とこの辺りでなるかもしれませんね。

例え話で行きましょう。


たき火と向き合っていると、

”くわっ”という感じで体に熱が伝わってきます。

これ、たき火の熱が電磁波の形で

体に伝わってくるって事なんです。


他にも、お日様ってあったかいですよね。

日向で太陽と体を向き合わせていると、

太陽と向き合っている側が温まります。

これって、太陽の熱が電磁波の形で

伝わってきているってことなんですよね。


これ、逆もあって、

人間よりも冷たいものと向き合っていると、

”ヒヤッ”とします。


この良い例が、

窓際で寝ている時です。


私の家は12年前に建てて、

断熱材はしっかりしているのですが、

現在販売されているサッシに比べると、

あまり良いサッシとは言えません。

(この10年の建築業界での一番の発展と言えば

”窓”な気がしているくらい進化し、コストも落ちました。)


あまり性能の良くない窓の近くで寝ていると、

窓からヒヤ~っ冷たさを感じます。

これは、私の熱が電磁波の形で窓に奪われている

という現象なんですね。

ちなみにどれくらい近くで寝ていたかというと、

窓から50センチくらいのところに布団を敷いて

寝ておりました。


この50センチだと、かなり伝わってきます。


そして冷えのもう一つが、

温かい室内温度と、冷たい窓付近の温度の

温度差によって対流が起こって、

微妙な風となって伝わってくる対流熱も

ありますね。


しかも掃出し窓なので、窓が大きいので、

移動する熱量、起こる微風も大きいのです(笑)


この正月休み期間中に、

色々試してみると、

アルミサッシの場合、

窓から50センチで寝ているのと、

窓から1m~1.2m離れて寝ている時とでは、

寝心地が大きく変わる事がわかります。


毎日、ちょっとずつ寝る場所を変えて

熱移動を試してみたら、

なかなか面白い経験ができました(笑)

いやぁ、輻射熱って面白い!


実は、この”輻射熱”というものをどう攻略するかが、

快適な住宅をコストをかけすぎずにつくる

秘訣となってくるわけです!


ちなみに、今、住宅業界を騒がせている

住宅性能を表す「UA値」というのは、

あくまで「伝導熱」の性能になります。


輻射熱や対流熱はこの性能に「直接」は

関係しません。

その代り、エアコンで暖めたり冷やしたりする

対流熱の保温効果は住宅性能のUA値が大事ですし、

窓からの輻射熱は、高性能の樹脂サッシになると

大きく違ってくるのは間違いありません。

なので、住宅性能のUA値は、

対流熱や放射熱には「間接的」に関係がある

と言えます。


結果、住宅性能UA値の良い家は大切ですが、

ただただUA値が高い家を建てれば快適かというと

そうではなくて、

輻射熱の攻略が必須となります。

攻略の仕方としては、

太陽の熱を電磁波で受け取る、

日射取得と、

夏の太陽の熱を家の中に入れない日射遮蔽、

これが重要です。要は窓配置です。


私たちがつくるエコ住宅は、

ただUA値の性能だけにこだわるのではなく、

この辺りを注意してプランニングしています。


本当に快適なエコ住宅をご希望であれば、

是非、一度プランのご依頼をください(^^)v


予算管理から住宅のプランニングまで、

しっかりとご対応いたします。


また土地の無いお客様でも、

しっかりと家づくりやエコ住宅を

知っていただけるようにご説明いたしますので、

土地が無いからと言って諦めず、

お話しを聞きに来てくださいね(^^)/

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