2021.03.04
家づくり情報
エコ住宅豆知識

冷房と暖房とどっちの計画を優先する?

社長 伊藤明

こんにちは!

西尾市のイトー工務店の代表 伊藤です。


イトー工務店では、西尾市・岡崎市・碧南市・安城市など、西三河を中心に、

高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を子育て世代に無理の無い金額で建てている工務店です。


今回は、先日の見学会でご質問をいただいた事について、

お答えしていこうと思います。


暖房と冷房のどちらを優先する?

先日こんな質問をいただきました。

「高気密高断熱の家を計画する時に、暖房の計画と冷房の計画と、
どちらを優先したらいいですか?」って。

実はこれ、結構最近いただくことが多くなったご質問です。


私はこの質問をいただくときは、

こうお答えしています。

「暖房だと思います」

というのは、

この三河地域の気温から答えを出しているのですが、

例えば、気象庁のホームページから、

気象庁が観測している観測地点である

岡崎市の観測温度をまずみてみます。

(気象庁は過去のデータの宝庫です(^^))


例えば、家の中の温度が

外気温とおなじくらいの温度だったと仮定して考えます。

あくまで仮定です。仮定ですよ!!

イトー工務店の家は

そんな寒くなんて無いし、暑くもありません(笑)

気象庁のデータから読む

気象庁の岡崎市の昨年度(2019年度)の最も寒いであろう
12月、1月、2月の1日の平均気温を出します。

2019年12月の平均気温は、7.9度

2020年 1月の平均気温は、6.6度

2020年 2月の平均気温は、6.1度

という感じです。

これは平均なので、一番寒い日の夜中には-6.6度なんてことも...


次に、暑い日のデータを出してみます。

2019年7月の平均気温は、25.1度

2019年8月の平均気温は、27.9度

2019年9月の平均気温は、25.6度

という感じです。

最高気温は37度くらいにいく事もあって、暑さを感じますね。


次に、室内の理想の温度を考えます。

冬場でいくと、20度~22度くらいが丁度いいと言われる温度ですね。

夏場は26度~27度くらいが暮らし心地のよい温度だと思います。


12月~2月の3ヵ月の平均をとると6.8度、

7月~9月の平均をとると26.2度、


といことは、冬場の理想の温度である22度から6.8度を引くと、15.2度となり、

この15.2度が冬場に必要な平均気温から算出する暖房のエネルギーになるわけです。


同じように、夏場だと、26.2度から26度を引いて0.2度

平均気温から算出する必要冷房エネルギーは0.2度になるわけです。


最高気温と最低気温からも考える

では、最高気温と最低気温でも計算してみますね。

冬場、

-6.6度の理想の温度22度に持ち上げようとすると、

28.6度分の暖房エネルギーが必要です。

夏場になると、

最高気温37度を理想の夏の温度26度まで上げるには、

11度分の冷房エネルギーがあれば足りるわけですよね。


冬場の最低時は28.6度、夏場の最高時は11度、

こうやって考えると、

冬場の方が快適な温度へもっていく為の熱エネルギーが
沢山ひつようだということが言えます。


この冷暖房に費やすエネルギーは、

そのまま家計の電気代に跳ね返ってきます

少しでも快適な上に安い電気代で

楽に暮らしていただく事を考えて

家づくりをしているので、

私は暖房期(冬)の事を重視して

家づくりはした方がいいと考えているんですね


外気と比較をしたので、

ここまでの温度差は絶対に無いと思いますが、

暖房と冷房の重要性の比較には、

丁度よい計算しきだったのではないかなって

思います。

ここからが重要!太陽に素直な家づくり

冬の暖房を重視して考えた方が良いという事を

お伝えしましたが、もっとも重要な事は、

冷房も暖房も、両方をしっかりと考えられた

空調計画ではないでしょうか?


実はそれって建物の建て方を考える事で、

夏はより冷房費を減らし、

冬場も暖房費をより減らすことができるようになります。


それが太陽に素直な家づくりなのです。

ちょっと専門的な言葉をつかわせていただくと、

日射取得と日射遮蔽の考え方です。

この日射取得と日射遮蔽を

隣地に建っている建物も含めて、

建物の間取りを考える事で、

より光熱費を削減することができるのです。


成果だけお伝えすると、

先日の見学会の会場での記録では、

外気温が10度前後の建物の中で、

朝の8時くらいに暖房を止めてしまい、

そのまま無暖房のままでもお昼過ぎくらいには

温度計が23度を計上しました

そのまま私たちが会場をあとにする夕方6時過ぎまで、

一切暖房をつけることはありませんでした。

これが日射取得、太陽に素直な設計のもつ力です。


ただし、日射取得が多いおウチほど、

日射遮蔽にもしっかり力を入れないといけません。

じゃないと夏場は灼熱のおウチの中で過ごす羽目にあってしまいます。


■太陽に素直な設計をご希望の方は是非お問合せください!

最後にまとめますが、

暖房計画と冷房計画は、三河地域の季節の事も考えて、

暖房計画を重視したほうが良いのではないかと思っています。


また、冷暖房計画だけではなく、

太陽に素直な設計をすることで、

光熱費を削減しながら、

快適に暮らすことが実現できます。


もしも、太陽に素直な設計を希望される方が

いらっしゃったら、是非ともお声かけください。


土地がある無しに関わらず、

太陽に素直な設計での大事なポイントをお伝えしつつ、

間取りを考えさせていただきます。


【必要なもののご連絡】

~建てる土地が決まっている方~

①土地の形状や広さが分かる資料や敷地図(無い場合はこちらで準備してまいります)

②方角のわかる資料(地図など)

③どんなおウチがいいかなぁ~っていうご家族の想い♪


~建てる土地で迷っている方~

いくつか土地の候補があって、迷ってしまっている方はこちらの持ち物です。

①各それぞれの土地の形状や広さが分かる資料や敷地図(無い場合はこちらで準備してまいります)

②各それぞれの方角のわかる資料(地図など)

③どんなおウチがいいかなぁ~っていうご家族の想い♪


~土地の購入からはじめる方~

現状、建てる土地がなくてこれから土地購入を考えている方

①どんなおウチがいいかなぁ~っていうご家族の想い♪


※イトー工務店では、闇雲にただ間取りを書くだけではなく、
実際にご家族が支払っていける金額を概算目安とした間取りを
書いております。

予算についての問題も解決していきますので、
遠慮なくご来社ください(^^)/

最後にまとめますが、

暖房計画と冷房計画は、三河地域の季節の事も考えて、

暖房計画を重視したほうが良いのではないかと思っています。


また、冷暖房計画だけではなく、

太陽に素直な設計をすることで、

光熱費を削減しながら、

快適に暮らすことが実現できます。


もしも、太陽に素直な設計を希望される方が

いらっしゃったら、是非ともお声かけください。


土地がある無しに関わらず、

太陽に素直な設計での大事なポイントをお伝えしつつ、

間取りを考えさせていただきます。


ちなみに…、

「私は冬場は着込んで生活するからいいけど、

夏は脱いでも脱いでも暑いから、夏のが大事!」

という方がいらっしゃったら、それはそれで正解なので、

それでもいいと思います(笑)