全体的にシンプルな外観に仕上げました。色はブラック。
外壁はガルバリウム鋼板の柄に似たサイディングを採用しました。
ブラックのガルバリウム鋼板を使用すると、
ただでさえ熱を持ちやすいガルバリウム鋼板が更に熱を持ちやすくなるため、
窯業系サイディングを使用しました。
窯業サイディングといっても、
10年で色落ちしてしまうようなものではなく、
何十年もメンテナンス要らずの耐候性塗料のサイディングを使用しているので、
メンテナンスコストの面でも効果を発揮します。
南面には、LIXIL製のウッドデッキを設置し、
基礎を階段に見立てて南面はどこからでもウッドデッキへ上がることができるように設計しました。
また、夏の暑い日差しを防ぐ為に、ベランダを庇代わりにし、
夏場の日射を遮蔽することで、室内の温度調整や、エアコンの効率を上げます。
そして、南西に用意したのが、バイクガレージ型の土間収納です。
内側にシャッターボックスを設置することで外観のシャープさを際立たせます。
ガレージ内は、OSB合板を張り、木目の荒々しさが際立ちます。
また、どこにでも棚が取り付けられる下地代わりになるのもOSB合板の利点です。
ここには、旦那さんのバイクを止めたり、
将来的にはお子さんの自転車が入るように将来の生活動線を考えて設置。
雨の日にお子さんが帰ってきた時は、ガレージ奥の扉から浴室へ向かう事もでき、
濡れて冷えてしまった場合は、
風邪をひく前に温めてあげることもできる設計です。
玄関の扉を開けておウチの中にはいると、
黒板と同じ効果のもつクロスが壁に貼られた空間に。
1面だけクロスを変える事で雰囲気をガラッと変えます。
玄関ホールの扉を進むと広い吹抜けのある解放感たっぷりのリビング。
木製のストリップ階段をブラックに塗装して存在感を出す働きを。
また、吹抜けからたっぷり明かりが入ってくるので、奥のキッチンまで明るさが伝わります。
テレビの置かれる部分の壁にはタイル調のクロスを選択され、
LDKの同じ空間でも、リビングスペースは一味違う雰囲気をつくられています。
吹抜けがあると、暑い寒いという話を聞きますが、
それは断熱性能や気密性能が悪いせい。
本当に性能の良い家は、
吹抜けがあっても、
暖かさや涼しさを保つことができます。
更には冬には日の光がもつ暖かさを、
室内にとりこみ、保温しますし、
夏には2階の冷やした空気を下げてくる作用もあり、
実は吹抜けはエネルギー効率の良い効果をつくります。
キッチンはタカラスタンダード製のホーローキッチン。
いつまで経っても色あせる事がないと言われる長持ちするキッチンです。
キッチンカウンターの照明は、
奥様がこだわりで選んだペンダントライト。
黒い傘が存在感を出しています。
またキッチン側のカウンターには、
スパイス収納スペース(スパイスボックス)を設けて、
日々の生活のちょっとかゆい所に手が届く工夫がされています。
キッチンの収納をらくにしたい。
そんな願いを叶える為につけたのは、
少し広めのパントリー収納スペース。
棚の高さも変える事ができるので、
収納いしたいものに合せて高さを変える事ができるのも特徴です。
キッチンから見るリビングの景色。
リビング全体が明るいのが伝わってきますね。
吹抜けからしっかりと明かりがとれるように、
2階の吹抜けの南面の手摺は格子状にして、
吹抜けから入る明かりをさえぎらないような働きをします。
また、吹抜け部分の壁には、
照明器具を設置して、
リビングが暗くならないように計画をしています。
ストリップ階段の下をくぐった先には、
お父様お母様のお休みになる和室を設計しました。
お二人がリビングでくつろがれている時は、
開けっ放しにして解放感を、
個室に入られている時は閉めてプライバシーを守ります。
これからの生活の事を考えて、
歩数が一番少なく済む場所をお二人の寝室へと設計しました。
吹抜け部分を囲むように2階の廊下を設計し、
その廊下を圧迫感無く歩けるように、すべて手摺壁にしました。
構造上の強度を考えて、
要所要所に柱を設け、家の弱点をなくします。
また、手摺壁の厚みを活かして、
旦那さんの大好きな漫画がたくさん収納できるように、
ニッチ本棚をつくりご実家で眠っているマンガを一気に収納します。
お車関係のお仕事で、日々油汚れの衣類がでる為、
設計段階で漬け置きの洗濯用流し(ユーティリティシンク)を計画。
漬け置きする衣類と、普通に洗濯をする衣類の分別が可能です。
寝室はシンプルながらも存在感をもつフルハイトドアが際立ちます。