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絶対に失敗しない住宅ローンの話(7)~自己資金ゼロでもいえは建ちますか?~

自己資金が足りなくて家が建てられないと思っている方…

私たちイトー工務店へ、「頭金が足らなくて家が建てれるかわからないのですが」という
ご相談をいただくことがあります。


その方に詳しく聞いていると、
ハウスメーカーさんへ行ったり、不動産屋さんへ行ったら、
「頭金で2割くらいださないとねぇ…」
と言われてしまったそうです。


その話を聞いて私は驚いてしまいました。

なぜなら、2割という言葉自体を見ると少なめに感じるかもしれませんが、
家づくりはそもそも大きな金額の買い物です。

2割と言っても大きな金額になります。
例えば4000万円の住宅購入額だとしたら、
800万円が2割です。

私が過去に出会ってきたお客様の中に、
800万円を頭金で出しても
今後の生活資金にあてられる貯蓄にゆとりがある方なんて、
ほとんどいらっしゃいません。


そもそも、800万円も貯蓄をされている方は、
相当昔から計画的に貯めてこられた方だけです。

そうそう簡単に貯められるような金額ではありませんし、
子育てをされているご家族が、生活資金の為の貯蓄以上に貯めるには、
かなりの労力が必要となる金額です。


今日は

1.自己資金ゼロでもちゃんと家づくりができるという方法

2.家づくりだけが人生ではない、今後かかってくるお金の種類

の2点についてしっかりとお伝えしていこうと思います。

1.自己資金をいくら出せばよいのか?

さて、自己資金をいったいいくら出せばいいのか?
それについてまずお伝えしていこうと思います。


先に申し上げておきますが、
ここでは頭金と皆さんが言われている言葉を「自己資金」と
私は呼ばせていただきます。


さて、自己資金(頭金)をいくら出すのかは、
家づくりを本格的に考え始めると

一番最初にぶつかる壁ではないでしょうか?

100万円?200万円?300万円?
いったいいくら自己資金(頭金)を出せば家づくり大丈夫なの???

こんなふうに思っている方が多いのではないでしょうか?
結論から申し上げると、
自己資金(頭金)を考える上で最も大切なことは、
「出すことばかり考えず、いくら残すかを考えること」
が一番大切です。

10年先なんていうのは当然ですが、それより先の20年、30年先の将来まで
しっかり計画したうえで、今出せる自己資金を算出することが大事なのです。


自己資金を算出する公式としては…

[将来予想できる貯蓄金額]-[将来かかってくる必要費用]=[出しても良い自己資金]

となります。
では将来かかってくる必要費用については、
次の項目でお伝えしていこうと思います。

2.家づくりだけが人生ではない、今後かかってくるお金の種類

これから先、計画して置かなければいけない必要費用にどんなものがあるのか?
しっかり考えていただくために、少なくともコレだけは抑えておいてほしいものを
お伝えしていきます。


まず一番大きな金額が、お子さんの教育資金です!
実は、過去の自己資金(頭金)のご相談を受けと、お客様と一緒に私が作成しているのが、
ライフプランという将来設計のシミュレーションなのですが、
自己資金(頭金)を過剰に出そうとされているほとんどの方が、
シミュレーションを行うと、お子さんの教育資金で資金ショートすることになります


お子さんの教育資金が多額にかかってくるのは、
お子さんが15才くらいからですから、
お子さんが5才未満で家づくりをされる方は10年以上先の家計を予測しなければなりません。

10年以上先を予測するなんて、通常ではしづらいと思いますし、
支払っていかなければならない住宅ローンについてもまだまだ未知な段階ですから
不安がつきまといますよね。

実際にシミュレーションをしてみると、予想以上に教育資金がかかってくるというのが見えてきて、
みなさん驚かれます。

またお子さんが1人なのか、2人なのか、3人なのかによっても、
将来の家計はまったく変わってきます。


他にも、車の買い替えや家族旅行などもできるように生活していっていただきたいですよね。
また、ご家族を守るための生命保険や火災保険などの保険についても考えを巡らせておく必要があります。


こうやって考えていくと、家づくりの後で生活にかかってくる金額というのは、
なかなか多いということがわかるのではないでしょうか?


家づくりは一生に一度の大きなイベントです。
でも、この家づくりが人生のすべてではありません。
家を建てただけで勝手に幸せが舞い込んでくることなんて、
絶対にありえないのです。

家を建てて、その家を基盤としてご家族一人一人が楽しく笑顔で生活されて、
ようやく幸せだなぁ〜って思えるのではないでしょうか?


単に自己資金をたくさん出して、
住宅ローンの金額を減らすことだけを考えていては、
幸せどころか、住宅ローンの返済と、家計に圧迫されて、
家計が背水の陣になってしまい将来、
資金ショートを起こして、
不幸せを呼びこんでしまうかもしれません。


絶対に、家づくりに人生を捧げるような事がないように気をつけてくださいね。
家づくりのあとにご家族がやりたいことに熱中できる事が、本当の幸せだと私は思っています。

まとめ

いかがでしたか?
今まで、どれくらい自己資金(頭金)を出せばいいのか?
住宅ローンの借入額をいくいらにすればいいのか?と悩んでいた方は、

これから何を考えていかなければいけないか、ご理解いただけましたでしょうか?


そして、自己資金(頭金)の割合についてよく言われる、
「家づくり金額の2割はだそう」とかいう言葉が、
何の根拠も無いということがご理解いただけたでしょうか?


私としては、将来かかってくる費用が、
不明確な方、例えばこれからご出産を控えていて、
お子さんの人数がまだ明確ではないなどの家計予測の問題をもっている方ほど、
自己資金は余計に残しておいてほしいと思っています。

もし叶うなら自己資金ゼロでも大丈夫なのか?ということよりも、
将来のことを考えたら、自己資金ゼロ、もしくは最低限の金額で良いんだ!
と自信をもっていただけたら幸いです。

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