こんにちは!愛知県西尾市のイトー工務店 代表の伊藤明です。
前回、健康住宅を考えるというカテゴリーで花粉症に関する記事をかかせていただいてから、
しばらくお時間過ぎてしまいましたが、今回、再度エコ住宅についてお話しをさせていただこうと思います。
まず、エコ住宅とは、断熱性能と気密性能を高めて、光熱費を安くしながら快適に過ごせる住宅の事を言います。
では、このエコ住宅が別名『健康住宅』と呼ばれているのはなぜでしょうか?
それは、先日もお話ししましたが、5つの健康リスクから家族を守ることができる可能性が高いからなのです。
1.花粉症対策
2.ヒートショック対策
3.熱中症対策
4.インフルエンザなどのウイルス対策
5.カビからくるアレルギー対策
今日は、この中の2番目にくるヒートショック対策について、お話しをさせていただきます。
ヒートショックというのは、冬場の寒い時期に起こる健康被害です。
どんな時に起こるかと言うと、暖かいお風呂に入っていて、お風呂から上がって脱衣場に出てきたその時に起こります。
人の体は、暖かいお部屋から、寒いお部屋に移動して急激に温度変化が起こると、
人間の体は体温を調節するために、ブルブルと震えることで体温をつくりだします。
同時に血管を収縮させて、血液の流れる量を減らすことで、体温が外へ出ていかないようにします。
これがお風呂に入った状態から脱衣場に移ろうという時に起こるのがとても問題となるのです。
お風呂に入り湯船に浸かっている状態の時は、
人の血管は拡張され血圧も高い状態となります。
しかし、この状態から急に寒いところに移動すると、
先程もお伝えしましたが、血液の流れる量を減らすという作用を起こします。
拡張された血管が、急激に縮まるということです。
これは高かった血圧が、急激に下るということにあたります。
ヒートショックというのは、この急激な温度変化による血圧の急上昇・急降下で起こってくる健康被害です。
血圧の急降下で、めまいがしてふらついたり、意識を失うこともある危険な状態です。
また、暖かい布団で眠っていて、
夜中にトイレにいきたくなって起きた時も、急激な温度差が発生するので、
ヒートショックが起こりやすくなります。
ヒートショックは、だれでもなる確率があり、
WEB検索をすると多くのデータが出ているくらいの社会問題です。
その中でも、私が参考にさせていただいたSTOP!ヒートショックさんのサイトを
参考に書かせていただきます。
https://heatshock.jp/column/shibousuu/
こちらのグラフは東京23区の入浴中の死亡者数のグラフと気温を表したものです。
入浴中の死亡者数全員がヒートショックかと言われると、
なかなか判断が難しいところではありますが、
グラフによると、8月のお風呂での死亡者数が43人に対して、
冬場は200人を毎月超えているということをみると、
寒いときの方が死者数が多いということが読み取れます。
また、12月、1月、2月の死亡者数が極端に多いということを見ると、
年間約600人の方が、ヒートショックでお風呂で亡くなられてしまっていると
読み取ることができます。
ではこの数字がどういう数字なのか、他の死者数と比較をしていこうと思いますが、
入浴中の死者数は年間に1万9000人いると言われています。
熱中症でなくなる方は平成29年で635人。
交通事故死亡者数は平成30年で3532人とのことです。
熱中症や交通事故は、ニュースなどでも報道されますが、
入浴中の死者数と比べると、どれくらい入浴中の事故が多いかがわかるかと思います。
こんなにも多くの方に健康被害が出てしまっている原因の一つが、
住環境にもあるのではないか?そう私は思っています。
そもそも、お風呂から上がって、脱衣場に出た時に急激に温度が下がらなければ、
ヒートショックが起こる可能性はかなり減らすことができるはずなのです。
今、私達が多くの方に選んでいただいているエコ住宅は、
冬場、家のどこにいても20℃前後の室温を保てる住宅となっています。
室温が11℃以下になるとヒートショックが起きやすいというデータに基づくと、
常に20℃前後をキープしているエコ住宅なら、
ヒートショックからご家族を守ることができるという事につながるわけです。
この20℃をキープしていられる前提として、
建物の断熱や気密の性能を表す数値が役に立つわけですが、
エコ住宅では、
断熱性能を表すUA値(外皮平均熱貫流率)が0.5以下・・・小さい数値の方が性能が高い
(過去実績 0.46〜0.43)
建物の隙間相当面積を表すC値が0.5以下・・・小さい数値の方が性能が高い
(過去実績 0.3〜0.2)
私達の住む愛知県の西三河エリアは省エネ地域区分Ⅵ地域というところに分類され、
一般的に次世代省エネ基準として定められているⅥ地域の断熱性能・気密性能値が、
外皮平均熱貫流率を表すUA値で0.87、C値には基本的には基準はありませんが、
大手ハウスメーカーで高気密と言える住宅はC値-2以下と言われています。
イトー工務店のエコ住宅の性能の高さが、数値を見ていただくと感じていただけることと思いますし、
この地域でこの性能値であれば、快適性とともに健康も失わずに住むという事が言えます。
いかがでしたでしょうか?
性能の高い家が、ヒートショックからご家族を守るということがご理解いただけたでしょうか?
より詳しくエコ住宅を知りたいと言う時は、
ぜひ、イトー工務店へお問い合わせいただき、ご家族の健康について真剣に学んでいただければ幸いです。