2024/03/25
エコ住宅豆知識家づくり情報
【モデルハウス真冬の温度】実際に計測した室温を掲載！
西尾市で高性能住宅を建てるイトー工務店 代表の伊藤明です。
先日、弊社モデルハウスの電気代を公表させていただきだました。
まだご覧になっていないというかたは、こちらをご覧いただけますと幸いです。
その電気代で実際にどんな温度になっているのか？
ということもデータが集まってきましたので、
この１年間のモデルハウスの温度について、
これから書いていきたいと思います。
温度計測機 NETATOMO
まずは計測した機械の紹介です。
ちょうど松尾和也先生のもとで学ばせていただけるようになって、
松尾先生がおススメしていた調査の機械が、
このNETATOMOという機械です。
これをモデルハウスに置いて、
wifi環境を設定しておくと、
アプリケーションのクラウドに温度や湿度がデータとして
どんどん蓄積されていくというものです。
100％万能なものではないので、
たまに通信の具合でデータが飛んでしまっているところもありますが、
１年という長期で見るとかなり参考になる温度だと思います。
モデルハウスの計測前提
では、今回の温度についての前提条件です。
冬期は、床下暖房を１台24時間つけっぱなしです。
設定温度は21〜22℃です。（正月休暇中はOFFにしました）
夏期は、小屋裏エアコンを１台24時間つけっぱなしです。
設定温度は25℃前後です。日によって多少変えました。（お盆夏期休暇はOFFです）
※他にもモデルハウスを他団体にイベント貸しした際に、
エアコンを切ってあったときもあるので、
その辺りも温度計測に正直にあらわれています。
データの見方ですが、
これから出てくる温度グラフの写真の上部分のグラフは屋外の気温、
下部分のグラフがモデルハウスの室内の温度となります。
各それぞれのグラフの赤いラインは最高温度、
青いラインが最低温度となります。
１月～２月の温度【真冬】
では1月から見ていきます。
1月を全体的に見てみると、外気温が20℃を越すことは1日しかなく、
ほとんどの日が最高気温で15℃前後くらいというのが赤色の線からわかります。
中には数日、最高気温でも5℃くらいという日もあり、
寒さがこのグラフからよく伝わってきます。
外気温の青い線を見てみると、
１月２５日前後が、最低気温が0℃を下回り、
マイナスに入っていることがわかります。
しかし、そんな外気温が寒い時期でも、
下側のモデルハウスの室内温度を見てみると、
最低室温は、20℃前後を示しています。
１月は寒い日が多いのですが、それでも室内の温度は、
暖房を消してしまっていた日を除けば、
20℃〜25℃くらいの間で運用ができており、
激しい温度差がでるということもありません。
２月も同様に、寒い日が続きます。
特に、２月は１年でもっとも寒くなる月ですから、
１７日前後に最低気温がマイナスになることもあり、
他の日も全体的に見てわかることとして、最高気温で20℃を超える日は無く、
平均的に15℃くらいで、寒い日は最高気温でも10℃を下回ることがありました。
そんな寒い時期のモデルハウスの室内の温度を見ていきましょう。
この１ヶ月のモデルハウスの室内の最低温度は、
外気温がマイナスになった１７日前後の19.5℃で、
だいたいエアコンの温度を著しくさわることなく、
平均的に20℃～23℃の快適な室温を実現することができています。
２４時間、この快適な温度を実現しても、
先日のブログ記事に書かせていただいた電気代のデータを参照すると、
１月〜２月の平均の空調費は、
基本使用料、再エネ賦課金、燃料調整額、消費税まで含めて、
２ヶ月の平均電気代で11,492円となります。
数年前までの従来の断熱性能の建物で、
この温度でこの空調費の実現は、なかなか難しいと思います。
やはり、断熱性能をあげた高性能住宅は光熱費を下げ、
室温を一定に保つ働きをきちんとしてくれますね。
まとめ
１～２月は、外気温が冷たく温度もマイナスを記録する日もありますが、
室内はある程度一定した温度を保つことができることがわかります。
また、暖房をつけて全館空調をしたからといって、
電気代が著しい上昇を見せるわけでもなく、
従来の家計費以下で空調することができているのではないでしょうか？
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